text by ハセ川カヘイ

ハセ川カヘイ風

第24回 失敗しない映画選び

正月休みにひさびさに小説を読んだ。

ホントひさびさに。たぶん去年の「蹴りたい背中」以来だと思う。

現在、僕が読む本の中で小説の占める割合は1〜2%だと思う。新聞、仕事関係の文献、書類などの、読む活字すべてに範囲を広げると1%未満だろう。

10年位前までは小説をよく読んでいたものなのだが、いつ頃からか小説というものをパッタリ読まなくなった。

特に理由はない。あえて言えば読みたいと思わなくなったから。

なぜ読みたいと思わなくなったのか自分で分析すると、小説を読まなくなった時期というのが、仕事でいろいろな責任を負わなければならなくなった時期と重なっている事から、現実の世界の対処で手一杯になってしまい、自分を架空の世界に入り込ませるだけの脳ミソのゆとりがなくなってしまったのかもしれない。

架空の世界といえば映画も以前は大好きで結構見たのだが最近あまり見なくなった。ドキュメンタリーとかルポタージュのほうが圧倒的に多い。でもこっちの方は小説ほどではない。月に1本くらいは見るかな。

一番最近見た映画はファイトクラブ。何で今頃そんな映画をと思われるだろう。

実は僕、話題の映画はあえて見ないようにしている。

その理由は、現在話題になっている映画というのは、映画の評価にかなりの割合で雑音や虚偽が含まれていることが多く、またその情報によって「見たい」という欲求を過剰にし刺激されたりして、実際に見るとがっかりさせられる事がしばしばあるからである。

特に最近の話題になる大作映画は、なるほど見ている2時間あまりは退屈させられないし、そこそこ楽しませてくれるのだが、映画が終わった瞬間に「あ〜面白かった」でおしまいという映画が多いようで、まぁそれはそれでいいのだが、僕はあえてそんなものを見たくはないのである。

その手の映画は上映前、上映期間中、もしくはレンタル開始の時期には話題になるが、内容ゆえ必然的に時期が過ぎれば再び話題になる事はないので、その時期さえやり過ごせば見たいという気もおこらず、したがって結果としてつまらない映画を見なくてすむ。

わずか数年で忘れ去られるものなら、その映画にはそれだけの価値しかなかったという事である。逆に時間が過ぎても根強く語られる映画、見たいと思う映画というのは、「あ〜面白かった」以外の要素を含んでいる可能性が高いのである。

そういうわけで、僕はあえて話題遅れの映画を見るようにしている。

小説の話に戻るが、映画ほどではないにしろ、小説にも同じことが言えるのではないかと思い、「ノルウェイの森」と「柔らかな頬」を。

何でまた突然小説を読む気になったのかというと、特に理由はない。あえて言えば読みたいと思ったから。村上春樹、他も読む予定。

ところで、あえて話題遅れのとかさんざん言っているくせに「蹴りたい背中」なんて思いっきり話題だったじゃないか、とお思いの方がおられるかもしれませんが、これにはれっきとした正当な理由がありまして、ああいう文学少女みたいなのに弱いんですよ、僕。照。

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2005/01/13

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